認知行動療法

認知療法とは、私たちの誰もがもっている、ものの捉え方や考え方の癖が、どのように気分に影響を与えているかをふり返るという心理療法です。普段から自分が落ち込みやすい場面、苦手で緊張しやすい場面をふり返ってみると、「自分はだめだなぁ」「またうまくいかないんじゃないか」など、いつも同じ考えが頭の中をよぎっていることがあります。これを自動思考と言い、しっかりとした根拠がないのにいつも頭に浮かんでくるこの自動思考が、気分に大きく影響を与えています。

 

日常生活で強い不安感や憂うつ感が続くと、自分では気分をコントロールできないかのように感じますが、認知療法では、自動思考の内容に焦点をあてて、それを意識的に変化させることで、気分のコントロールをより回復させることを目標にしています。そこに日々の生活での行動や、対人関係でのふるまい方を見つめなおす要素を加えたものが、認知行動療法です。

 

当クリニックでは、うつ病の方や不安が強くて生きづらさを感じている方で、当クリニック通院中の方を対象に、認知行動療法を行っています。うつ病の治療は薬物療法が中心となりますが、気分や症状があるていど落ち着いたら、うつ病になった経緯や自分自身を見つめることが回復に役立つ場合があります。また、色々なことについての不安で常に頭がいっぱいで、日常生活で困ってしまう場合も、自分の中にある不安を客観的にふり返ることが、心を落ち着かせるのに役立つことがあります。

 

当クリニックで行っている認知行動療法には、グループで行うものと、臨床心理士と一対一で行うものがあります。自動思考とはその名の通り自動的に起こるものなので、自分では気付きにくい場合があります。認知行動療法グループでは、他の人の体験談や客観的な意見を聞くことで、自分の思考についても理解を深めることができます。個人の認知行動療法では、個人個人の進み具合とニーズに合わせて、頻度や回数を相談しながら進めることができます。グループで基礎を身につけてから、それを応用するために個人の認知行動療法を始めることもできます。

 

認知行動療法グループ プログラム  

<グループ> 

  時間: 190分 週1回 8

  場所: 赤坂メンタルクリニック

  人数: 1グループ68人程度

 

<個人>   

  時間: 145 全8回~ (頻度や回数はご相談ください)

  場所: 赤坂メンタルクリニック

  

 1回目: 認知行動療法について          
 2
回目: 自動思考                           

 3回目: 反証                               

 4回目: 適応的思考                       

 5回目: スキーマ

 6回目: 問題解決法

 7回目: コミュニケーションスキル

 8回目: まとめ

 

<参加までの流れ>

認知行動療法を希望される場合は、まずは診察で医師にご相談いただき、医師が適当と判断した場合、認知行動療法開始となります。状態などによっては、医師が認知行動療法が適切ではないと判断することもありますので、ご了承ください。