会社生活 Vol.21 冬号(11月21日発行)

いよいよミレニアムクリスマス!
あなたは、彼(彼女)とそのままの関係で21世紀を迎えますか?

恋愛問題がこじれて心の病いになる人が増えているのが現状です。そうなってしまう前に、メンタルケアを受けてみませんか。

編集部「どんな恋愛の問題でクリニックを訪れる方が多いのですか?」
院長「私自身男女間の問題でこんなにたくさんの患者さんがいらっしゃると思っていませんでした。以前は、例えば不眠でいらした患者さんを診察していく過程で、「実は、彼(彼女)に失恋してからで、・・・・すみません。こんなことを聞いていただいて、・・・・。」と多少控えめに話し始められました。しかし、最近では、「実は、彼(彼女)のことで困っていまして、・・・」と始まり、診察が進む上でいろいろな精神症状があるということがわかるというようになってきました。プライバシーの問題があり詳しいことは避けますが、彼(彼女)と、もうどうにもならない関係を維持している人がいかに多いということを痛感します。それなりの精神症状があり、本人が別れたいといわれるので、別れる為に入院が必要だった患者さんも何人かいます。男女間の問題でも、不眠、食欲不振・抑うつ感・無気力・自責・情緒不安定・パニック発作、あるいは頭痛・胃痛など身体化症状、さらには幻覚妄想などのさまざまな症状が出現します。どうにもならなくなる前に、遠慮なさらずに精神科の門を叩いていただきたいと強く思います。ただ、こういう男女間の問題の背後には、共依存(きょういぞん)」という人間関係が多くの場合にあります。それに気づくことが回復の第一歩なのですが、・・・。」

編集部「共依存とはどういうことですか?」
院長「相手を頼ること、あるいは必要とすることで相手をコントロールする人」と「相手に頼られてあるいは必要とされていないと不安になる人」との間に成立し、互いに依存していることを共依存といいます。これはアルコール依存症の夫と妻の関係から出てきた言葉です。アルコール依存症の夫を甲斐甲斐しく面倒をみている妻を想像していただきたい。妻は自分自身がどう生きたいかではなく、夫に頼られ必要とされてこそのみ生きている実感を感じているのです。夫は、なんでもやってくれるそんな妻を必要とし支配し、ますますアルコール依存症にはまっていくのです。」
編集部「まさに終わりなき泥沼ですネ。」
院長「あなたと彼(彼女)との関係がそんなでないことを祈ります。しかし、私は、個人的にはそれを非難する気持ちは全くありません。なぜなら、その人の選んだ生き方ですから。ただ、その関係に何とかして欲しいとお願いされた時には、精神科医としてできることをさせて頂きたいだけです。互いに自立した愛し合う男女として、ミレニアムクリスマスを迎えて頂きたいものです。」
編集部「そして21世紀もですネ。」